今年もSCAJ視察のため東京に行ってきました。
ここ4、5年で来場者数の増加をひしひしと感じます。会場のどこも真っ直ぐ
歩けないほどです。入場パスの所属欄には一般、学生、開業予定の人々がとても増えたように思います。業界が活気付いていることは間違いないようです。
展示も従来の生豆、機材、各種サービスに始まりオートメーション化を目指したロボットやAI管理の機械など、はじめておとずれた2008年あたりとは様相がガラリと変わった印象です。
近頃よく思うのですが、今コーヒーを志す若者や新規参入の人々は導入からスペシャリティーコーヒーのみに触れる事が珍しくなく、むしろそのパターンが大多数なのだろうと思います。この世界に入る年代によってこれはまちまちであり、自分などはちょうど過渡期の終わり頃なのだと思います。このギャップはコーヒーの嗜好性に大きく関与しているとますます感じるわけです。
好みの方向性に違いを生み出しているのだろうと思います。しかしここで大事なのは最近好まれている物に対して安易にアレルギーを示さない事だと思います。昔からの普遍的な良い物も最近よく取り沙汰される流行りのコーヒーもどちらも高い価値をつけられる素晴らしいコーヒーだからです。
自分を振り返った時、そのバランス感覚を失いつつあると思わされる今回の東京視察でした。今後のコーヒー素材選びに結びつけて、もっと豊かな選択肢をお店に持たせたいなと思いました。
何が原因なのか気候が全くおかしく、いつまで良質なコーヒーと付き合っていけるのかわからないので尚更です。
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