今年もあとわずか。
今年もたくさんコーヒーを抽出させていただきました。
お店では言わずもがな、学生諸君とも様々やりとりしながらやりました。
また、多少業界でも浮き沈みがあり、初めて焙煎を覚えた店舗が閉店する等の様々な出来事にふれ、改めて昔と今の手段や考え方の違いを思い知らされます。もちろん生豆側でも品質の向上や流行の精製など変化は多いと思います。
家庭でのレギュラーコーヒーの消費は4年連続上昇というニュースもあり、家電量販店でのコーヒーメーカー等の品揃えはかなり分厚いです。
情報に溢れている昨今、コーヒー抽出の方法やコーヒーそのものの情報などはもはや「コーヒー教室」などに参加しなくても検索すれば簡単にゲットできます。コーヒーを学校で学ぶ学生たちの中で、積極的に学びたい学生などは自分で情報を収集し、基礎講座などもはや必要としない者もいます。
昔コーヒー屋さんが商売の一つにしていた知識や情報はすでに無料で世の中に溢れており、すでにその頃からお店の人より詳しいお客さんはおりましたが、最近は益々増えていることでしょう。
日々達成すべき焙煎、抽出などのクオリティに関して開業前後の頃から思っていた「基本を忘れず逸脱しない事」は今もとても大事だと再認識しています。
方法や考え方などは大きくうねる様に変化したり新しいものができたりしますが、結果抽出されたコーヒーを適正に評価できる知見と味覚がコーヒー屋には必要で、お店に来てくれるお客様の求める物と自分の作りたい物のバランス取りの能力だなと今は考えています。
完成図を明確にイメージして少しでもそこに近づく努力をする、などと偉そうに学生たちに話していますが、当然自分もお店もそうありたいです。
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